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手持ちのお金以上の家を建てる

手元に資金が無いのだけれど、どうしてもワンランク、もしくは2ランク上の住宅を手に入れたい、という場合に問題が発生します。

こうした願望というか、希望は、ある特定のポイントだけを見れば可能であります。そこに問題があるのですが・・・

例えば、1500万円程度の住宅で耐震装置を持った住宅があるとします。手元には900万円しかありません。でも、どうしてもその耐震装置を自分の家に付けたい。

1500.JPG

普通に考えたら無理です。でもどうにかしたい。

どうするか?

極端なことを言えば、耐震装置以外のものは、ほとんど無視します。とにかく安いものを使う。

材木なんかは、全てグリーン材を使う。出来上がってしまえば、とりあえず目に見えません。

フローリングだってなんだって最も安いものを使います。

それでも、システムキッチンは欲しいし、下駄箱だって欲しい。耐震の装置は付けても、家がぼろいのでは嫌だ、なんて言う風にお客さんは言います。

そうすると、どうなるか?探せばあるもので、システムキッチンもトイレの洗浄便座も、安いものがあります。とにかく安いものをとりあえず付けます。

・・・・結果、家が出来ました。

値段が900万円の割には、耐震の装置も付いているし、システムキッチンも付いている。設備もたくさんあって、得したように思います。

900万円で1500万円クラスの家が建てられた。600万円得したように思います。

ここが危ないのです。

900万円で建てた家は、やはり900万円です。多少の得はあるかもしれません。値引きとかで。それでも、1500万円の家と900万円の家は違います。

お客さんは自分の家だけは得をしたいと考えている場合、 900万円で1500万円の家が出来たと思います。

・・・後になって分かるんです。

例えば、材木でグリーン材を使えば、3年くらいすると、反りなどが発生して、クロスに亀裂が入ったり、ドアのしまりが悪くなったり。そりゃあ、そうです。900万円で1500万円の家と同じような設備やら耐震を付けたのであれば、その帳尻を合わせる為に、何か安い部材を使います。安い部材は、「それなり」ですから、それなりの性能しかありません。

それなりの部材でそれなりの性能。やっぱり、何か不具合があってもおかしくない。

900万円の家であれば、900万円の家の性能になります。だって、900万円しか出していないんだから。

でも、ここでお客さんはこう考えるんです。

「1500万円クラスの家を建てたはずなのに、1500万円の家の性能が無い。900万円くらいの家の性能ではないか・・・。騙された。600万円損した。悪徳業者だ。」

繰り返しになりますが、お金を出したのは900万円です。その結果、900万円の性能が得られます。耐震は良くなった。ワンランク、2ランク上かもしれない。でも、反りやらねじれやまでは対応出来ないかもしれない。

ここで、「そりゃあ、そうだよなぁ。900万円だから、900万円の性能だよ。それでも、耐震が良くなった。その他の部分は値段相応で仕方が無いか・・・。」と思えれば幸せです。

しかしそうは思わない。「600万円損した。」

900万円しか出していなくて、900万円か、それより少し上の性能の家が得られたとしても、お客さんの頭の中は、1500万円からの引き算で考えるんです。

1500万円の性能に足りない全ての面が、クレームになります。

原因
営業の売り方にも問題があります。しかし、値段よりもはるか上の性能を何が何でも手に入れよう、という考え方もまた危険であって、騙される原因であったりします。

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